ビットコイン(BTC)は2026年1月時点で約1,400万円台を推移している。2025年10月には円建て1,800万円、米ドル建て12万ドルの史上最高値を更新したが、その後は調整局面に入り1,300万円台まで下落している。
本記事では、ビットコインの基本特徴、価格動向、そして今後の展望について解説する。
■ ビットコインの基本構造──非中央集権と希少性の設計
ビットコインは2009年に誕生した世界初の仮想通貨であり、以下の特徴を持つ。
発行上限2,100万枚
→ 希少価値を維持する仕組み。2023年3月時点で約1,900万枚が発行済み
半減期による供給制御
→ 約4年ごとにマイニング報酬が半減。2024年4月に4度目の半減期を完了し、報酬は3.125BTCに
Proof of Work(PoW)
→ 取引検証をマイニングで実施。管理者不在でもネットワークの信頼性を担保
P2P取引
→ 銀行を介さず個人間で24時間取引可能。手数料も抑えられる
一方で、マイニングの環境負荷、スケーラビリティ問題(処理速度約7件/秒)、51%攻撃リスクといった課題も抱えている。
■ 2022年以降の価格推移──冬の時代から史上最高値更新まで
2022年:仮想通貨の冬
LUNAショック、FTX破綻により200万円台まで下落
2023年:回復の兆し
年初210万円 → 12月には610万円まで上昇。ビットコイン現物ETF承認期待が後押し
2024年:ETF承認と最高値更新
1月に現物ETF正式承認。3月には1,000万円突破、ドル建てでも最高値更新
4月に4度目の半減期完了。11月にはトランプ再選を受け1,600万円台に
2025年:乱高下の1年
2月にBybitハッキングやトランプ関税政策への懸念で1,100万円台まで急落
8月に仮想通貨規制緩和期待と米利下げ観測で円建て1,800万円、ドル建て12万ドルの最高値更新
その後再び調整し、2026年1月時点で1,300万円台を推移
■ テクニカル分析──短期は調整、長期は上昇トレンド維持
短期(1~3ヶ月)
日足レベルで下降トレンド形成中。1,554万円の節目ラインを明確に上抜けるかが焦点
上抜け成功なら1,500万円への上昇、失敗なら1,300万円が下値メド
長期(3~6ヶ月)
週足レベルでは上昇トレンドを維持。現在の下落は「上昇基調に対する調整」と解釈
1,600万円~1,700万円に抵抗帯。突破できなければ1,260万円~1,080万円が下値メド
1,897万円を上抜ければ2,000万円~2,250万円が視野に
■ 将来性の評価──普及拡大と構造的リスクの両面
プラス要因
- 決済手段としての普及率が高い(エルサルバドルでは法定通貨)
- 現物ETF承認で機関投資家の参入拡大
- 供給制限による希少価値の維持
マイナス要因
- マイニング報酬減少によるマイナー撤退リスク
- 仮想通貨業界全体の事件・規制の影響を受けやすい
- マクロ経済(インフレ、利上げ)に左右されやすい
現物ETF承認により、従来の投資家層がアクセスしやすくなったことは大きな転換点。一方で、価格の安定性には依然として不確実性が残る。
■ 結論:構造変化の中の転換期
ビットコインは2025年に史上最高値を更新したものの、2026年初頭は調整局面にある。
しかし、ETF流入による需要構造の変化、半減期による供給制限、そして仮想通貨規制緩和の動きなど、中長期的な上昇要因は依然として強い。
短期的な乱高下に惑わされず、構造的な変化を見極めることが重要な局面と言えるだろう。
