はじめに
ビットコインが再び歴史を塗り替えました。7月11日時点で、1BTC=111,320ドルを突破し、過去最高値を更新。背景には、米国の経済政策緩和や政治的な動き、機関投資家・企業による継続的な買いがあり、市場のセンチメントが大きく好転しています。
また、アルトコイン市場にも好影響が波及し、イーサリアムをはじめとする主要銘柄が急騰。仮想通貨市場全体に広がるリスクオンムードが、今後の動きを左右する注目局面となっています。
概要
ビットコイン(BTC)は前日比+2.5%の111,320ドルまで上昇し、過去最高値を更新。背景には、米財務長官の関税緩和発言やイーロン・マスク氏の「アメリカ党」によるビットコイン支持など、米国発の好材料が複数重なったことが挙げられます。
また、先物市場ではショートポジションの大量清算も発生し、ショートスクイーズが上昇を後押ししました。これに呼応するように、イーサリアム(ETH)やXRPなどのアルトコインも大幅に買い戻され、市場全体が上昇基調に入っています。
特徴
① 機関投資家の強い買い意欲
1,000BTC以上を保有する「クジラ」のウォレットが増加しており、ETF市場への資金流入も継続。ブラックロックのビットコインETFは650億ドルを超える規模となり、機関マネーの存在感が拡大しています。
② 企業による戦略的なビットコイン購入
英スマーター・ウェブ社が2,400万ドル分のBTCを買い増し、米American Bitcoinは1,000万ドル分を直接購入。日本でもメタプラネットやリミックスポイントなどが継続的にBTC保有を増加させています。
③ アルトコイン市場も好反応
イーサリアムは6.92%上昇し、2786ドルに。XRPや新興銘柄HYPEも上昇傾向にあり、特にETHはETF市場への資金流入が8週連続で続いていることから、長期的な信頼の表れと評価されています。
まとめ
ビットコインは史上最高値を更新し、仮想通貨市場全体が再び活況を呈しています。機関投資家の資金流入、企業による直接購入、そして政治的な追い風が複合的に作用し、ビットコインとアルトコインの両方に強い買い圧力がかかっています。
特にETF市場の動向は今後の価格形成に大きく影響する可能性があり、資金の流れを注視する必要があります。これからの数週間は、仮想通貨市場の構造的変化を示す重要な局面となるでしょう。