はじめに
2025年6月、DeFi(分散型金融)市場においてレンディングプロトコルの存在感が一層高まっています。預かり資産総額(TVL)は過去最高の約8兆円(550億ドル)に到達し、Aave・Morpho・Mapleといった主要プロトコルが成長を牽引。その背景には、利回りの向上や米SECの政策転換といった好材料が揃っており、DeFiへの信頼感が高まっています。
概要
DeFiレンディング市場のTVLが過去最高の550億ドル(約8兆円)を記録。特にAave v3は2か月でTVLが55%増加し、手数料収入も日次で約2.3億円に拡大。トークンAAVEも過去3か月で65%超の上昇を示しました。
SECのポール・アトキンス委員長による「DeFi支持」発言も市場を後押し。規制緩和の兆しが投資家心理を支えています。
さらに、Morpho BlueはTVLが年初来で38%増加し、コインベースと連携してBTC担保ローンも提供。Maple Financeは417%ものTVL成長を記録し、RWA担保ローンやLidoとの提携による機関投資家向け商品展開が注目を集めています。
まとめ
DeFiレンディング市場は、TVL過去最高を記録するなど急拡大中です。特にAaveを中心とした主要プロトコルが利回り向上と機能強化を武器に資金を集めており、規制面でもポジティブな兆しが広がっています。MorphoやMapleのような新興勢力も実用性を高めつつあり、今後の市場拡大に向けた鍵を握る存在と言えるでしょう。