はじめに
米ナスダック上場企業ETHZilla(イーサジラ)が18日、イーサリアム中心の財務戦略を正式にローンチし、現時点で9万4,675ETH(約620億円相当)を企業資産として保有していることを明らかにしました。
バイオテック企業から暗号資産財務戦略企業への転換を図る同社の動きは、従来の企業財務管理に新たなパラダイムを提示するものとして、機関投資家や企業財務担当者から注目を集めています。
取得単価3,902ドルでの大規模保有は、企業レベルでのデジタル資産活用戦略の本格化を象徴する事例といえます。
取得単価3,902ドルでの大規模保有は、企業レベルでのデジタル資産活用戦略の本格化を象徴する事例といえます。
概要
企業概要:元180ライフサイエンシズ、7月29日にイーサジラへリブランディング
保有規模:イーサリアム9万4,675ETH(620億円相当)、現金同等物約277億円 取得戦略:平均取得単価3,902ドル、継続的な買い増し戦略を実行中
運用体制:エレクトリック・キャピタルが外部資産運用パートナーとして参画
株式情報:ティッカーシンボルをATNF→ETHZに変更、18日終値7.41ドル(+5.26%)
特徴
企業財務の革新的モデル:従来の現金・債券中心から暗号資産中心への財務戦略転換を実現。
オンチェーン利回り最大化:単純なステーキングを超え、レンディング・流動性提供で収益性向上を追求。
リスク管理の高度化:エレクトリック・キャピタルとの提携により専門的リスク管理体制を構築。
株主価値との連動性:イーサリアム価格上昇が直接的に企業価値向上に寄与する構造を設計。
まとめ
イーサジラの財務戦略は、企業資産管理におけるデジタルトランスフォーメーションの先駆例として重要な意味を持ちます。
620億円規模のイーサリアム保有は、単なる投機的投資ではなく、ブロックチェーンエコシステムから持続的な収益を生み出す戦略的資産配分といえるでしょう。
エレクトリック・キャピタルとの協業により、従来のステーキング利回りを上回る収益創出が実現すれば、他企業の財務戦略にも大きな影響を与える可能性があります。
投資家にとっては、暗号資産市場の成長と企業価値向上が直結する新しい投資機会として注目に値します。