はじめに
ペイパルが新たに発表した「Pay with Crypto」は、仮想通貨による国際決済のコストと複雑さを一挙に解決する革新的なサービスです。対応銘柄は100以上、主要ウォレットも幅広くサポートし、事業者側は即座にステーブルコインや法定通貨に変換可能。国際決済の手数料を最大90%削減し、仮想通貨市場3兆ドルへのダイレクトな橋渡しを実現します。提供開始は米国事業者向けに数週間以内を予定しており、今後の業界インフラにも大きな影響を与える可能性があります。
概要
PayPalは2024年7月28日、仮想通貨決済サービス「Pay with Crypto」を正式に発表。ビットコインやイーサリアムをはじめとした100以上の仮想通貨に対応し、加盟店が仮想通貨決済を受け取る際、即座に法定通貨やステーブルコインに変換できる仕組みです。
サービス開始はまず米国の事業者から。PayPalが目指すのは、国際決済における高コスト・複雑な統合といった障壁を取り除くこと。手数料は0.99%と、既存のカード決済と比較して最大90%のコスト削減が可能です。
特徴
- 100銘柄以上対応:ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP、USDT、BNB、ソラナ(SOL)など主要通貨を網羅
- 手数料0.99%:クレジットカードより最大90%安く、高利益率を実現
- 主要ウォレットに対応:コインベース、バイナンス、メタマスク、クラーケン、ファントムなど複数接続OK
- リアルタイム変換:仮想通貨での支払いを即ステーブルコインまたは法定通貨に変換
- PYUSDとの相乗効果も:PayPal独自のステーブルコインと連携強化も視野に
まとめ
PayPalの「Pay with Crypto」は、国際ビジネスにおける仮想通貨決済の実用性を大きく高める可能性を秘めています。特に、高コストなクレジットカード決済に代わる選択肢として注目され、仮想通貨によるグローバルな取引が一気に加速することが予想されます。
対応銘柄やウォレットの多さ、即時変換機能など、ユーザー・事業者の両面に配慮された設計は、仮想通貨が「支払い手段」として本格普及する転換点となるかもしれません。