はじめに
トランプ大統領は6月12日、仮想通貨取引所コインベース主催のカンファレンスにおいて、仮想通貨市場の枠組み整備に強い意欲を示しました。録画メッセージの中で「仮想通貨大統領と呼ばれるのは光栄」と述べ、ステーブルコインを含む包括的な規制枠組み「GENIUS法」の成立を支持。バイデン政権からの方針転換を明確に打ち出し、米国の暗号資産競争力強化に向けた政策姿勢を明らかにしました。
概要
トランプ大統領は、仮想通貨分野における米国の国際競争力を強化するため、明確で前向きな市場ルールの整備を訴えました。演説では、ドル連動型ステーブルコインを支援する「GENIUS法」の成立に向けた政権の意志を強調。GENIUS法は、米ドル等による裏付けや年次監査の義務化など、透明性と信頼性を高める内容を含んでおり、上院では討論終結が可決済。今後は下院での再調整が焦点となります。トランプ政権は8月までの署名成立を目指しています。
まとめ
トランプ大統領は、仮想通貨に積極的な姿勢を見せ、市場の透明性と発展を両立させる規制整備を推進しています。ステーブルコインを中心とするGENIUS法は、今後の法制化とともに、米国の仮想通貨政策における転換点となる可能性が高まっています。法案の下院調整と8月までの署名可否が今後の注目点です。