「仮想通貨に興味はあるけど、値動きが激しくて怖い」と感じている方は多いでしょう。
そんな方に注目されているのがUSDCです。USDCとは、常に1ドル前後の価値を保つよう設計されたステーブルコインのことです。
仮想通貨の一種ではありますが、ビットコインやイーサリアムのような大きな価格変動がほとんどなく、安定資産として注目されています。
この記事では、USDCについて次のことを解説します。
- USDCの仕組みと特徴
- USDCを保有する4つのメリット
- 知っておきたい4つの危険性
- 日本で購入できる国内取引所(SBI VCトレード・Coincheck)
- 日本円でUSDCを買う手順と、USDCを担保に現金を調達する方法
これからUSDCを始めようと考えている方も、すでに検討中の方も、この記事を読めばUSDCについて必要な知識を一通り身につけられます。
USDCとは?
USDCは、常に1米ドルと同じ価値を維持するように設計されたデジタル通貨(ステーブルコイン)です。正式名称はUSD Coin(USD コイン)で、米国のフィンテック企業Circle(サークル)が発行しています。
2018年にCoinbaseとの共同プロジェクト「Centreコンソーシアム」として誕生し、現在はCircleが単独で運営・管理しています。
「Coin」という名前から仮想通貨の一種と思われますが、ビットコインのように価格が毎日大きく変動するわけではありません。
1USDC=1米ドルというレートが維持されるよう、発行枚数と同量の米ドルや米国債を準備金として保有する仕組みになっています。そのため、ビットコインの乱高下やリップルの今後の価格展開に一喜一憂することなく、手堅くデジタル資産を保有したい層に適しています。
USDCの仕組み
USDCは「法定通貨担保型ステーブルコイン」と呼ばれる種類です。仕組みを簡単に説明すると、次のようになります。
- ユーザーが1ドルをCircleに預ける
- CircleはそのドルをUSDCとして発行し、ユーザーに渡す
- ユーザーがUSDCをCircleに返すと、1ドルが返金される
このように、1USDCは常に1米ドルと同等の価値を持つよう、準備金によって裏付けされています。流通しているUSDCの枚数と同じだけの米ドルや米国短期国債が、Circleの管理口座に常に保管されています。
USDCはブロックチェーン上で動くトークンであり、Ethereum(イーサリアム)・Solana(ソラナ)・Avalanche(アバランチ)など複数のブロックチェーンに対応しています。特に最大規模のシェアを誇るイーサリアムの今後の技術革新やガス代(手数料)削減の進捗は、USDCの使いやすさにも直接影響を与えるため重視されています。
銀行を介さずインターネット上で直接送受信できる点が、従来の電子マネーとの大きな違いです。ステーブルコインとビットコインの違いをあらかじめ理解しておくと、USDCの価格安定性がより明確に把握できます。
USDCの特徴
USDCには、ほかの仮想通貨にはない3つの特徴があります。
価格の安定性・規制への準拠・幅広い利用可能範囲の組み合わせが、USDCを「デジタルドル」として世界中で普及させた理由です。
- 価格が安定している:1USDC=1米ドルを維持するよう設計されており、ビットコインのような激しい値動きがありません。
- 規制に準拠した透明な運営:毎月第三者機関による準備金の監査レポートが公開されており、USDT(テザー)と比べて透明性の高さが際立ちます。
- 多くのサービスで利用可能:幅広いプラットフォームで受け入れられており、仮想通貨エコシステムの「基軸通貨」的な役割を担っています。
なお、「USCD」と誤記されることがありますが、正しい表記はUSDCです。
類似の通貨として、JPYCとは日本円と連動した国産ステーブルコインで、デジタル通貨の選択肢としてあわせて知っておくと便利です。
USDCのメリット
USDCを保有・利用することで得られるメリットを4つ解説します。
ドルと同じ価値で安定している
USDCの最大のメリットは、米ドルと同じ価値で安定していることです。
ビットコインは1日で10〜20%以上価格が変動することも珍しくありませんが、USDCは常に1米ドル前後を維持します。仮想通貨市場が急落したときにもUSDCの価値は保たれるため、利益確定後の待機場所としても活用されています。
ビットコイン積立などで定期購入している方にとっても、相場が急落した際の一時退避先としてUSDCを活用する方法が注目されています。
また、USDCは米ドルに連動しているため、円安が進む局面では日本円で保有するよりも資産価値が上がるという側面もあります。
「仮想通貨のリスクは取りたくないが、円安リスクは分散したい」という方にとって有力な選択肢です。
一方で、やはり「生活基盤である日本円ベースの安定資産もデジタル上で確保しておきたい」という国内ユーザーからは、実店舗での決済利用やポイント還元など独自の経済圏を広げるJPYCの今後が強く注目されています。
送金が速くて安い
USDCは銀行の国際送金と比べて、圧倒的に速くて安いという特徴があります。通常の銀行の海外送金は3〜5営業日かかり、手数料も数千円かかることがあります。
一方、USDCのブロックチェーン送金は数秒〜数分で完了し、手数料も数円〜数十円程度です(使用するブロックチェーンによって異なります)。
フリーランサーへの海外報酬支払いや、仮想通貨の決済を導入している海外企業との取引など、従来の国際送金の代替手段として利用するケースが増えています。
透明性が高い
USDCは、他のステーブルコインと比べて準備金の透明性が高い点が評価されています。
Circleは毎月、準備金の内訳を公開しており、独立した会計事務所による証明書も発行しています。「本当に1ドル分の担保があるのか」を第三者が定期的に確認している仕組みが、USDCへの信頼を支えています。
過去に準備金の不透明さを指摘されてきたUSDTと比較すると、透明性を重視する投資家からの評価が高いステーブルコインです。
仮想通貨のガチホ(長期保有)を戦略とする投資家にとっても、準備金が公開されているUSDCは安心して保有し続けられる資産の一つです。
利息を稼げる
USDCを保有しているだけで利息を得られるサービスがあります。主な方法は以下の2つです。
- レンディング(貸し出し): 取引所や専門サービスにUSDCを預けると、年率数%程度の利息が得られます
- DeFi(分散型金融): AaveなどのDeFiプロトコルを使い、USDCを貸し出して利回りを得る方法。年率は変動しますが数%前後が目安です
ただし、レンディングサービスは運営会社が倒産するリスクがあり、DeFiはスマートコントラクトのバグといったリスクを伴います。例えば海外ではNexoのレンディングが有名ですが、利益を追求する前に、各リスクをよく理解しておくことが重要です。
利率はサービスによって異なるため、仮想通貨レンディングの金利一覧で主要サービスを比較した上で利用するサービスを選ぶと安心です。
USDCを扱う国内取引所
USDC対応の国内取引所を利用すれば、日本円から直接USDCを購入できます。おすすめの仮想通貨取引所の中からUSDCに対応するサービスを選ぶことが第一歩です。
現在USDCを扱う主な国内取引所を2つ紹介します。
SBI VCトレード
SBI VCトレードは、大手金融グループSBIホールディングスが100%出資する仮想通貨取引所です。
金融庁への登録を済ませており、顧客資産を信託保全する堅実な運営体制が、銀行や証券会社に近い安心感を求めるユーザーに支持されています。スマートフォンアプリも見やすく、初心者でも操作しやすい設計です。
「運営会社の知名度を重視したい」という方にとって、SBIグループの知名度は大きな安心材料です。事業でUSDCを活用したい場合は仮想通貨の法人口座の開設も視野に入れてください。
SBI VCトレードは法人向け口座にも対応しており、複数の仮想通貨を同一口座で管理・換金できます。
Coincheck
Coincheck(コインチェック)は2012年創業の国内老舗取引所で、現在はマネックスグループ傘下として運営されています。
2018年のハッキング被害を経てセキュリティ体制を全面強化し、現在は国内有数の信頼性を持つ取引所として再評価されています。取扱通貨数は国内最大級で、シンプルなアプリ設計が初心者にも好評です。
仮想通貨をはじめて購入する方の最初の一歩として適しており、USDCの購入から管理までスムーズに進められます。
Coincheckを通じてUSDCを運用する際は、仮想通貨ステーキングの税金など運用益に関わる課税ルールも事前に把握しておきましょう。
日本円をUSDCに換金する方法
USDC換金の手順を3つのステップで解説します。ビットコインの送金を経験したことがある方なら同じ感覚で操作でき、はじめての方でも以下のステップに沿えばスムーズに購入できます。
ステップ①:取引所に口座開設・本人確認をする
仮想通貨の買い方がわからない方でも、このステップに従えばスムーズに進められます。
SBI VCトレードやCoincheckの公式サイトから会員登録し、運転免許証・マイナンバーカード・パスポートのいずれかをスマートフォンで撮影して本人確認(KYC)を申請してください。審査には通常1〜3営業日かかります。
ステップ②:日本円を入金してUSDCを購入する
銀行振込またはコンビニ入金で日本円を入金し、残高が反映されたら購入に進みます。ビットコインの買い方と操作はほぼ同じで、アプリで「USDC」を検索して購入金額を入力し注文を確定するだけです。
はじめての方には即時購入できる「販売所」形式がおすすめです。
ステップ③:ウォレットで管理する
仮想通貨ウォレットとは何かを理解した上で、取引所内での管理か自分専用のウォレットへの移動かを選びましょう。
アプリ型のホットウォレット(MetaMask等)は利便性が高く、手動追加の際はネットワークごとのUSDCコントラクトアドレスが必要です。
大きな金額を長期保管する場合はLedgerなどのコールドウォレットへの移動を検討してください。また、単に保管するだけでなく、預けている間に自動で利息が得られるレンディング機能を兼ね備えたIZAKA-YAの使い方をマスターして、資産を賢くカストディ(管理)していくのもおすすめです。
USDCを担保に現金を調達する方法
USDCを購入した後、「急に現金が必要になったがUSDCを手放したくない」という場面に直面することがあります。
ビットコインの現金化と同様に現金は必要でも、売却による課税イベントを避けたい方に注目されているのが、USDCを担保にした仮想通貨担保ローンです。
USDCを売らずに現金を借りる「担保ローン」の仕組み
仮想通貨担保ローンとは、保有するUSDCを担保として預け、その評価額に応じた現金(日本円)を借りる仕組みです。ローンを返済すれば担保のUSDCは手元に戻ってきます。
従来の方法でUSDCを売却して現金化すると、売却益に対して課税イベントが発生します。
担保ローンはUSDCを売らないため、この課税タイミングを先送りにしながら必要な資金を調達できるのが最大の特徴です。また、USDCが値上がりした場合もその恩恵を受け続けられます。
担保ローンが特に役立つシーン
仮想通貨担保ローンは、次のような状況で特に力を発揮します。
- 急な出費が必要だが、USDCを売却したくない(将来の値上がり期待を残したい)
- 仮想通貨の売却益に対する課税を現時点で発生させたくない
- 銀行ローンの審査が通りにくく、保有資産を活用して資金調達したい
- USDCのレンディング運用は続けながら、短期的な現金も確保したい
課税タイミングを先送りにできる点は特に重要です。仮想通貨の分離課税がいつから導入されるかによって今後の税負担が変わる可能性があり、税制変更のタイミングを見極めながら利確するという戦略にも担保ローンが活用できます。
USDCは価格が安定しているため、ビットコインなどの価格変動が大きい仮想通貨と比べて担保価値が読みやすく、担保ローンの用途に向いている資産といえます。
CryptoPawnが選ばれる理由
国内でUSDCを担保にした担保ローンを利用するなら、CryptoPawnが有力な選択肢です。
CryptoPawnは仮想通貨を担保として日本円を借りられる国内サービスで、次のような特徴があります。
- USDCを担保として対応しており、価格安定型の資産を活用した資金調達ができる
- 融資金は日本円で受け取れるため、そのまま国内での支払いや生活費に使える
- 手続きはオンラインで完結し、日本語でのサポートが受けられる
- 担保したUSDCは返済後に返却されるため、長期保有戦略を崩さずに資金調達できる
「USDCを持っているが、今すぐ現金も必要」という方にとって、CryptoPawnは売却に代わる現実的な選択肢になります。
CryptoPawnでUSDC担保ローンを始める方法
CryptoPawnを使ったUSDC担保ローンの手順を5つのステップで解説します。申し込みから資金受け取りまですべてオンラインで完結します。
ステップ①:CryptoPawnに会員登録する
当サイトの「新規登録」から、メールアドレスとパスワードを設定して会員登録を行います。登録自体は数分で完了します。
まだアカウントを持っていない方は、この最初のステップから始めてください。
ステップ②:本人確認(KYC)を完了させる
金融サービスとして本人確認が必要です。運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類をアップロードし、審査の完了を待ちます。
審査が通れば担保の送付と融資申請が可能になります。
ステップ③:USDCを担保として送付する
本人確認が完了したら、CryptoPawnが指定するウォレットアドレスへ担保として差し出すUSDCを送付します。
送付するネットワーク(EthereumなどのUSDCコントラクトアドレス)を必ず確認してから送付してください。誤ったネットワークへの送付は資産を失うリスクがあります。
ステップ④:融資条件を確認して申請する
担保のUSDCが確認されると、融資可能額・金利・返済期間などの条件が提示されます。
内容を確認した上で問題なければ申請を確定します。条件に納得できない場合は担保を返却してもらうことができます。
ステップ⑤:日本円を受け取る
申請が承認されると、指定した銀行口座に日本円が振り込まれます。
あとは返済期日までに元本と利息を返済すれば、担保として預けたUSDCが戻ってきます。USDCを手放すことなく必要な現金を手に入れられる、それがCryptoPawnの担保ローンです。
USDCを使う前に知るべき危険性
USDCの危険性を正しく把握した上で保有することが大切です。価格が安定しているとはいえ、リスクがないわけではありません。
保有前に確認しておくべき4つのリスクを解説します。
法律が変わるリスク
仮想通貨・ステーブルコインに関する規制は、日本でも世界でも整備が進んでいる最中です。規制当局による分類変更や税制改正によって、USDCの取り扱いが制限されるリスクがあります。
USDCを含む仮想通貨で利益が出た場合は仮想通貨の確定申告が必要になるため、税務上のルールを定期的に確認しておきましょう。
現在は総合課税が適用されていますが、税制の見直し議論も進んでおり、動向を注視する必要があります。
ドルから切り離されるリスク
USDCは1ドル=1USDCを維持するよう設計されていますが、リスクがゼロではありません。
2023年3月、シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻を受けてUSDCが一時0.87ドル付近まで下落する「デペッグ」が発生しました。
数日以内に回復しましたが、デペッグの可能性は否定できない点は理解しておく必要があります。
デペッグ時に慌てて売却すると課税タイミングが集中する可能性があるため、仮想通貨を少しずつ利確する際の税金についても事前に理解しておきましょう。
発行会社が倒産するリスク
USDCを発行するCircle社は民間企業であり、経営危機に陥る可能性があります。
準備金は米国短期国債と銀行預金で構成されていますが、大規模な取り付け騒ぎが発生した場合、すべてのUSDCを即時換金できる保証はありません。
万が一損失が出た場合は仮想通貨の損益通算を活用することで税負担を軽減できる可能性があるため、損失処理の仕組みも把握しておきましょう。
資産が凍結されるリスク
USDCにはCircleが特定のアドレスの資産を凍結できる機能が備わっています。
法執行機関の要請や制裁対象への対応として使われることがあり、過去にはマネーロンダリングに使われたとされるアドレスのUSDCが凍結された事例があります。
通常の利用者には直接関係ありませんが、発行者による管理が可能な点は分散型仮想通貨とは異なるリスクです。
なお、仮想通貨の税金対策として海外口座を利用する方法は法的リスクを伴う場合があり、資産凍結リスクとあわせて慎重に判断することが重要です。
まとめ
この記事では、USDCの基本からメリット・危険性、国内取引所での購入方法、そしてCryptoPawnを使ったUSDC担保ローンまで解説しました。
ステーブルコインのなかでも特に透明性と信頼性の高いUSDCは、価格変動リスクを避けながらデジタル資産を持ちたい方にとって有力な選択肢です。要点を整理します。
- USDCとは:米ドルと連動したステーブルコイン。Circle社発行、1 USDC=1米ドルを維持
- メリット:価格安定・高速送金・透明性・利息収入
- 危険性:規制変更・デペッグ・発行会社倒産・資産凍結の4リスク
- 購入手順:口座開設 → 入金・USDC購入 → ウォレット管理の3ステップ
- 担保ローン:USDCを売らずに現金調達。CryptoPawnなら国内でオンライン完結
USDCは「価格変動リスクは取りたくないが、ブロックチェーンの利便性は活用したい」という方に最適な選択肢です。
ビットコインの今後のトレンドを注視しつつ、単に保有するだけでなく、担保ローンを活用した資金調達という使い方を知おくことで、USDCの価値をより引き出せます。
仮想通貨の資産をお持ちの方は、ぜひCryptoPawnのサービスも検討してみてください。
USDCに関してよくある質問
USDCを担保にしたら、いくら借りられますか?
CryptoPawnでは、USDCの担保掛け目(LTV)は50%です。たとえば100万円相当のUSDCを預けた場合、最大50万円まで借り入れができます。最低借入額は個人で5万円、法人で30万円、上限は1,000万円です。
USDCとUSDTのどう違いますか?
どちらも米ドルと1:1で連動するステーブルコインですが、発行体と透明性が異なります。USDCはCircle社が発行し、毎月第三者機関による準備金監査レポートを公開しています。
USDTはTether社が発行し流通量は世界最大ですが、準備金の透明性を問う声が長らくありました。信頼性を重視するならUSDC、流動性を重視するならUSDTという使い分けが一般的です。
USDCに将来性はありますか?
USDCは規制対応に積極的なCircle社が発行しており、各国の金融規制が整備されるなかでも対応しやすいステーブルコインとして注目されています。DeFiや国際送金など実需も伴っており、「デジタルドル」として安定的に使われ続ける可能性は高いと見られています。
USDCへの投資は儲かりますか?
USDCは価格が安定している分、保有だけで値上がり益を狙うことはできません。レンディングで利息収入を得たり、担保ローンで手元資金を確保したりといった「活用」に向いている通貨です。



